ラストクリックでの評価は本当に最適なのか?アトリビューション分析で広告効果を大幅に改善した事例

業態

レンタルストア

KPI

デバイス環境が変わる中、正しく評価をすることでのボトムアップ型の最適化

全国的には有名なブランドですが、今回施策をさせていただいた衣裳レンタルのECサイトは、まだまだ知名度の向上に余地のあるサービスでした。

kurasino編集部

こちらの記事では編集部がレンタル業界の事例について担当コンサルタントに聞いてみました。

案件の背景

WEBマーケティングの取り組み方に関して現代理店とうまく噛み合っていないと相談

施策・戦略

・クリアな運用とナレッジ蓄積のシステム
・アドエビスを導入し、適切な広告評価を実施
・顧客の理想となる体制構築

結果

効果がわるいと思われていたリスティングの成果が一番高く、予算のアロケと獲得の勝ちパターンを見つけ、 アドエビス費込でも目標CPAを25%削減、獲得数は施策当初と比較し180%まで向上。

今回の事例

以前の代理店は、管理画面を共有してくれず、広告運用の報告も媒体レポートの提出のみのため、獲得戦略、施策内容、結果が分からず不信感を抱いていた。また、予算相応の対応しかしてもらえず、対応のスピードに不満があった。

さらに、WEB広告の成果が上がっているにも関わらず、出荷ベースでの売上は伸びなかったことに対しても、明確な回答がなく困っていた。

これらを受け、弊社では前代理店が実施した戦略と結果を言語化し、分析から仮説を立て、問題点、課題、改善案を提案。目的や戦略のベクトル、優先順位などの合意形成を重ねた。

同時に、お客様には媒体計測のCV欠損と、入り口となるキーワードに関する理解を深めてもらい、アドエビスを使った広告評価の見直しを図った。
その結果、広告評価用のアドエビスツール費込でも、目標CPAを25%削減し、獲得数は施策当初の180%まで向上した。

 

 

以前の代理店には管理画面を共有してもらえず…

峯:
本案件の背景を教えて下さい。

大金:

当時、契約している代理店が管理画面を共有してくれず、また、広告予算によるコミュニケーションの上限を決められていたため、対応スピードに不満があった。マーケット状況による柔軟な運用をしてほしい。という案件でした。

クラシノに求められた”柔軟性”とは?

峯:
柔軟な運用とはどういったイメージですか?

大金:
ただ決められた事をこなすだけでなく、市場の変化やクライアントの状況(社内体制)に応じて、適切な提案・施策を実行するようなイメージです。

峯:
なるほど。ちなみに「決められた事をこなすだけ」といった代理店って多いのでしょうか?

大金:
かなり多いです。なのでクライアントの事をよく理解していないケースが多々あると思います。

例えばビジネスモデルだったり、エンドユーザーのニーズなどを把握していなかったりするため、そういった部分が施策の細かな部分(広告文の表現)にも現れてきますね。

峯:
なるほど、確かにそういった代理店は多いかもしれません…。

大金:
なので、しっかりヒアリングしたところ、大きく問題は下記の3つということがわかりました。

①運用戦略のログがない
②広告の評価方法が適切でない
③代理店とのコミュニケーション不足

峯:
なるほど。その中でどのようなアプローチをされたのですか?

①施策の仮説・結果・ネクストアクションを毎月ログに残す


大金:
①に関しては、オリジナルの報告レポートを仮説立て、結果、ネクストアクションを言語化し、そのエビデンスとして数字のレポートを送るようにしました。

そうすることで例えば2年前の11月はこの施策を試し、結果どうだったか、広告主様側で確認ができます。

②アドエビスを導入し、適切な広告配分を導き出す


②に関して、アドエビスの計測ツールを導入し、調査したところ媒体計測の重複で実際のCPAよりかなり低く報告されていたことがわかりました。

更に、CV経路を分析し、獲得効率が低く露出を制限していたキーワードが初回接触として、その後CVが多く発生していることもわかりました。

初回接触を評価した広告運用にシフトし、結果獲得が鈍く見えていたリスティング広告の評価を見直し、ツールの利用料を含んで目標CPAを達成しました。

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峯:
具体的な数値はどのようなものですか?


大金:
CPA25%削減しました。しかも同予算ではなく、予算を増額したにも関わらずです。

③管理画面の共有と、必要であれば都度会議を開ける体制に


管理画面の共有と、必要であればすぐに会議を設定する運用体制を提示しました。

ただ我々としては当たり前でして、通常通り月一回の定例会議を行いました。

仮説を持って運用することで過去最大の売上規模に成長

峯:
ありがとうございます!多岐に渡って支援をしていることが分かりました。

大金:
はい、広告運用で溜まったデータは代理店のものではなく、広告主様のものでもあります。

正確に「仮説→結果→仮説」の報告をし、広告主様側で振り返られるような体制を作ることができ、とても喜んでいただけた事例でした。

また、広告の最適な評価と合意形成を行えたことで、単月評価ではなく、先を見据えた運用ができるようになり、結果的に過去最高の出荷数も達成できました。

今後はさらなる潜在層への接触を狙う


峯:
すごいですね!最後に今後の展望を教えて下さい。

大金:
現状リスティング広告を始めとした広告運用は、ある程度最適化が進んでいます。ですが更に売上規模を大きくしていくために幅広く最適化を進めていく必要があります。

具体的にはサイト内の改修をして、訪問したユーザーに適切な情報を与えられるような仕組みにする(≒CVR向上)事を考えています。

また、いわゆるコンテンツマーケティングを実施して、これまで接触できていなかったユーザーにもなるべく多く訪問してもらいたいと考えています(≒潜在層・認知層との接触)。

やはり中長期的に見ると、広告以外の軸を作ることが重要ですからね。

峯:
なるほど。目的に沿って最適となる手段を提供するクラシノの強みを提供し続けるわけですね。
今回はありがとうございました!

大金:
ありがとうございました!

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